
くるみん
・ソロ活や一人旅が好きな20代女子
・鈍行ぶらり旅が大好きで、青春18きっぷやおトクなきっぷも使いこなす
・女子一人旅に役立つ情報をお届けします!
こんにちは、くるみんです。
今回は、関西と北九州を結ぶ「名門大洋フェリー」のツーリストという部屋を利用したので、こちらについてレポートしようと思います。
ツーリストとは、二段ベッドのようになっていながらカプセルホテル感覚で泊まれるリーズナブルな客室です。
女性専用部屋もあって安心で快適なツーリストの快適さや注意点、当日の動きなどを解説します!
乗船後のリアルな流れを知りたい方は、以下の目次から「乗船~下船までの分刻みスケジュール!」を先にお読みください!
くるみん
・ソロ活や一人旅が好きな20代女子
・鈍行ぶらり旅が大好きで、青春18きっぷを1年で3枚使いこなす
・女子一人旅に役立つ情報をお届けします!
今回は2025年のお盆明けの平日、第1便を利用しました。
名門大洋フェリーは、大阪の南港と福岡の門司港から1日2便ずつ出ています。
大阪発は、17時発が1便・19時50分発が2便となっています。
乗船時間は約12時間で、到着は早朝5時半・8時半が目安です。
航路は瀬戸内海を通るルートで、
の3つの橋の下をくぐるのも特徴です。
丁寧に3つの橋の通過予定時刻まで書いてくれていました。
到着時間が早いため、多くの人は瀬戸大橋(21:35頃通過)を見て部屋に戻る人が多いように感じました。
料金は時期によって3種類に変動します。
徒歩の方は乗船料金のみですが、乗用車やバイク・自転車を載せる方はまた別に料金が発生します。
詳細は公式ホームページを確認してみてくださいね。
今回私が利用したのは「ツーリスト」というタイプの部屋でした。
引用:名門大洋フェリー公式HPより
客室は6F~8Fとなっており、それより下は貨物の輸送や乗用車が乗るスペースになっていたと思います。
今回は6Fの女性専用ツーリストを利用させていただきました。
受付で乗船用バーコード(後述)を見せると、部屋に入る暗証番号が書いてある紙を渡してくれますので、それを使って入室します。
廊下は男女共用となっていますが、両側にドアがついていてビジネスホテルと似たような雰囲気でした。
乗船用バーコードに書いてあるアルファベットと数字の号室を探して、暗証番号の通りに入力するとロックが解除されて入れるようになります。
そこからは女性専用スペースとなっていて、下の画面で出てくるような10人入れる仕組みになっています。
乗船する船によっては、両側にこのような二段ベッドがあり、20人入れるところもあったかもしれません。
引用:名門大洋フェリーの予約画面より
二段ベッド構造になっているとはいえ、上の人と下の人が対面でこんにちはするのではなく、上どうし・下どうしで向かい合わせになる感じです。
出入口も上下の組み合わせ(例えば1番と2番)の人は分かれているような造りになっていました。
今回、9番の下の部屋をとったのですが、隣の7番の人との距離が少し近かったです。
出入口だけ少しくぼんでいるのですが、座ってもギリギリ頭がつかないくらいの高さでした。
ふとんのサイズですが、平均的な女性の身長なら足も伸ばせて寝られるくらいです。
横はちょっと狭いですが、寝るのには問題ないスペースです。
筆者の身長は161センチですが、少し余裕を残し完全に足を伸ばすことができました。
枕元には、本当にかゆいところに手が届くようなちょっと嬉しい造りもされていました。
収納式になっていたネット型の小物置きには、メガネや腕時計を置いたりすることもでき、ドリンクホルダーもあります。
女性には嬉しいちょっとした鏡もあったので、ここでコンタクトを外すこともできました。
写真にはないのですが、ベッドの外にタオル掛けのようなものもありました。
みんなお風呂で使ったタオルを干して乾かしていましたね。
キャリーケースを持っていくけど、向かい合わせになるなら狭くないかな?隣の人に迷惑かからない?
結論、ツーリストにキャリーケースを持ち込んでいる方がほとんどだと感じました。
隣の人とのスペースはお互い様ということで、配慮しあえれば全然荷物整理に使っていいと思います。
偶然、隣の7番の方はキャリーケースを持っていなかったようで広々と使わせていただきました。
ロッカーにしまったとしても、後でとりに行くのも面倒ですよね
ただし、21時半には消灯となるので、夜中に荷物整理をすると光や音が迷惑になる場合があります。
それまでにある程度の荷物整理はしておいたほうがいいですね。
名門大洋フェリーの乗船予約は、公式サイトからのWeb予約がおすすめです。
ゲストでの乗船予約はできないため、まずは会員登録をしましょう。
マイページができたら、左上にある「新規予約」から乗船日と時間・プランを選択しましょう。
クレジットカードやコンビニでの支払いができます。
時期により、A・B・Cの3つの期間があり、期間によって3段階の料金設定がされています。
簡単な目安は、何もない平日はA・3連休はB・年末年始やお盆などの長期休暇はCの一番高い料金になります。
乗用車や自転車・バイクを持ち込めるプランもありますが、持ち込み料金が発生します。
Webから事前に予約すると、船得Web割引が常時適用されたり、車やバイク持ち込みについても不定期で割引が適用されるキャンペーンも開催されています。
乗船予約は「乗船日2ヶ月前の同日 午前9:00~」と案内されています。
連休の初日や長期連休の前半に乗る予定の方は早めに予約されたほうがいいかもしれませんね。
大阪南港からの乗船までの流れを説明します。
今回は大阪メトロのニュートラムでターミナルまで向かいました。
最寄り駅は「フェリーターミナル」駅です。
改札を出ると既にターミナルまでの連絡通路が見えるので迷うことはないかと思います。
右側にはターミナルが見えてきており、左側には貨物を乗せたトラックがたくさん待機していました。
受付についたら、名門大洋フェリーのホームページのマイページにログインし、「乗船用QRコード」を表示させて受付に見せます。
これだけで手続きは完了!簡単すぎて楽に乗船できました。
ボーディングブリッジを渡り船内に入ると、左手に受付が見えました。
ここでもQRコードを見せて受付をして鍵の情報を受け取ります。
初の乗船で戸惑ってしまったのですが、どうやらQRコードの画面に既に部屋の情報は書かれていて、「その部屋を開けるための開錠ナンバーが書かれている紙」を受付で渡してくれました。
女性専用のツーリスト部屋だったので、プライバシー性も高く安心して乗ることができました。
無事部屋に入り、予約したベッドで荷物を整理した後、出航まで時間があったため早速展望デッキに行ってみました。
隣には伊予(愛媛)に行く船も止まっていました。
客室からデッキに出て突き当たりから撮影しました。
中央に見える通り、階段を上るともう少し高いところから景色を眺めることもできます。
出航してからは防波堤越しに関西万博の「大屋根リング」も観ることができました!
乗船時間も長いため、お風呂にも出航前の16時から入ることができます。
しかし、出航前にお風呂に入ることができても外の景色は楽しめない(窓を開けたら見えてしまうので…)ため、入浴は出航してからをおすすめします!
名門大洋フェリーの浴場は小さい銭湯のような感じで、男湯・女湯ともに混雑状況がわかるモニターもついていてとても親切でした。
シャンプー・リンス・ボディソープつきの洗い場が18こに、小さめの浴槽が2つついており、出航してからを条件に窓のカーテンを開けて外を見ながら入浴ができる仕様です。
こちらは夜の20時ごろに撮影した女湯の状況です。
モニターでお風呂に行く前に混雑状況がわかるようになっています。上限の18人を上回る22人が入っていたことがわかります。
私自身、これほど長い時間乗船する船旅は初めてだったため、このような旅行ブログを見て勉強したつもりでしたが、
…と、具体的にいつどこに動けばいいかってシミュレーションするのが難しかったんですよね。
考えるのも楽しいのですが(笑)
ここで、読んでくださっている方の参考になればと思い、個人的にこの動き方でよかったんじゃないかな、と思う動きができたため残しておきたいと思います。
第一便は17時に出港ですが、16時から乗船できます。
筆者は16:10ごろに受付を済ませました。
そこまで大きな荷物ではなかったので、15分くらいで整理が終わりました。
お風呂に行くセットだけ作っておくと後がスムーズです!
ここからは船内探検!お風呂の位置や(たまたま部屋の近くだった)展望デッキまでのルート確認、食堂の位置の確認などしました。
出港の瞬間も見たかったので、17時近くになったら外に出て船を留めていた縄(?)を外す瞬間を見たりなど、いろいろわくわくしてました!
ここからは少々バタつきます。橋の通過を見たかったため、パパっとお風呂に行きました!
この時間帯に入っている人は少なく3人ほどしかいませんでした。
頭や体を洗っているときに久しく船の揺れを感じました。
浴槽と窓が2つずつあるので、カーテンを開けて景色を楽しみました。
ドライヤーも3つほど完備されているので、安心です。
お風呂セットをベッドに置いてタオルを干し、髪の毛が半乾きのままデッキに出て、一番前の角位置を抑えました(笑)
公式情報では、大阪南港発の第1便は18:10に最初の大きな橋「明石海峡大橋」の下を通過します。
この日は少し船が遅れて18:20くらいに通過しました。
希望者は当日食堂に行くと船上バイキングが楽しめます。
大人は一人2,000円と少々お高めですが、船上バイキングできる機会なんてめったにないので、食べることにしました。
明石海峡大橋の通過を見た人たちの半数は食堂に行っていました。
まず受付に行って会計をすると、「予約席」と書かれた簡単な紙をくれるので、この紙を席取りとして使います。
テーブル席もありますが、一人で食べる場合は壁側にあるカウンター席に座ると窓から海を見ながら食べることができます。
夜ご飯を食べてから瀬戸大橋通過までに時間があったので、ベッドに戻ってスマホをいじったり仮眠をとりました。
船内のWi-Fiは1回30分の接続が3回までと書かれていますが、3回以上繋ぐこともできました。(ダメですけどね)
しかしあまり電波はよくないので、途中の島で拾う電波のほうがよかったりします。
船内Wi-Fiにつなぐと、現在のおおよその位置情報もスマホで確認することができます。
ちなみに部屋は21時半で消灯のため、瀬戸大橋を通過するくらいに消灯です。女性の方は、朝の準備がすぐできるよう、洗顔セットやタオルなどをすぐ出せるようにしておくといいかもしれません!
公式の瀬戸大橋の通過時刻は21:35だったので、15分前くらいにまたデッキの前でスタンバイしていました。
今度は少し早く、21:20頃に瀬戸大橋を通過しました。
↓(見にくいですが瀬戸大橋です…運が良ければ電車も見えるかもしれません!)
瀬戸大橋の通過を見る人は結構多いように感じました。
通過後は船内に戻る方が多かったです。
23:50にも来島海峡大橋(しまなみ海道のところ)を通りますが、朝も早いため見る人は少ないのではないでしょうか。
真っ暗な瀬戸内海が少し怖かったのですが、この時間を楽しみたくなってきて1時間くらいデッキでぼーっとしていました。鞆の浦(広島県福山市)手前くらいで船内に戻りましたが、この時点で22時半くらいでした。
部屋の鍵を開けると、もちろん部屋は真っ暗(笑)
出入口に非常時の避難経路の目印の緑のランプがずっとついてるので、その光を頼りに自分のベッドまで行きました。少しうるさくしてしまったかもですが、さすがに疲れたのでアラームだけかけて寝ました。
翌朝の4時になると部屋が点灯します。
女性はお手洗いの向かいにパウダールームがあるので、そこでお化粧や髪を巻いている人もいました。
私は先にお手洗いで洗顔だけ済ませ、パウダールームで化粧して部屋ですぐ下船できるよう荷物整理をしました。
パウダールームの席は10個ほどだったと思うので、早めに行くのがよさそうです。
定刻では5時半に新門司港につきますが、到着直前にデッキに出るときれいな朝焼けが見えました。
8月下旬で日の出が早かったのもあり、ベストタイミングで到着できたと思います!
デッキからエントランスに戻ると、もう50人くらいが下船待機していました。
荷物はまとめてあったので、私も部屋を後にして下船の列に並びます。
着岸後アナウンスがあり誘導されるので、バスに乗る人の列の案内に従い下船し、バスに荷物を詰めて出発です(JRの門司駅か小倉駅までを選択できます。無料バスです!)
私も心配だったのが船の寝心地。
結論を言うと、「揺れは多少気になるけど、寝れないほどではない」くらいでした。
ベッドに横になると、下からエンジン音や振動が伝わってきます。数十分は気になりましたが、よほど寝つきの悪くない限り普通に寝られそうです。
心配な人は耳栓やイヤホン・アイマスクなど持って行って少しでも快適になるよう準備しておくといいと思います。
実際に過ごしてみて「これは持ってきて良かった」と思えたものを挙げてみます。
消灯後の部屋ですが、自分のベッドの仕切りを下げてもベッドの位置によっては避難経路の目印となる緑の光が多少入ります。
真っ暗にこだわる人はアイマスクは必須でもっていくといいと思います。
いかがでしたでしょうか。
名門大洋フェリー「ツーリスト」は、女性のひとり旅にぴったりな“安心と自由”を両立した客室でした!
今はホテルも高いし、寝ながら移動できる点がコスパ良いですよね。
カプセルホテルのようなプライベート空間、そして夜のデッキや大浴場で味わう非日常。
ただ安いだけの移動手段ではなく、「旅そのものを楽しむための時間」に変えてくれました。
次の旅先へ行くとき、移動を“楽しむ”選択肢として、フェリーを取り入れてみてはいかがでしょうか。
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